黄色い豚@日立柏酒場裏(ライブドア・ブログ公開版)

https://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda からhttps://reywa.blog.fc2.com/ (2019年8月29日以降の私のメイン・ブログ)に移行したデータを用いて、更に、ここに移行しました。 データの由来(成り立ち)の詳細は、http://reywa.weblog.to/archives/5241451.html を ご覧下さい。

 2005年8月13日、民主党はマニフェスト案を提示しました。案の段階から提示する姿勢は賛同出来ます。
 が、その案の郵政改革部分は、郵便貯金の限度額1000万円を700万円に引き下げると云うものでした。私は、これだけのものでは賛成する気にはなりません。

 郵便貯金の現在のシステムは、実際は名寄せも充分出来ない、民間金融機関としては欠陥システムです。つまり、実際に何人の人が郵便貯金の口座を持っているのか、私がいくつの口座を同時に持っているか、検証出来ないシステムなのです。このせいで、以前の新聞発表も、同じ名前でソートした結果、という甚だお粗末なものでした。この事によって、実際は1000万円以上の郵便貯金を複数口座で預け入れている事は公然の秘密(秘密でさえあるのか、疑問ですが)です。身近にも、そうした方がいませんか?1000万円を超えていなくとも、家族が、自分の知らないままで、自分の口座を作って貯金をしてくれていると云う麗しい話はよく聞くところです。が、これは現在の金融制度では、身元確認の不十分な事の裏返しです。また、1000万円以上の貯金(利子などで増殖したものです)があるのに、解約や金額の調整をしない者に対して、貯金の超過額分を国債に変えるとの強制処分も、最近やっと悪質と思われる者に対して行われ始めたに過ぎません。こんなシステムの中で限度額の1000万円から700万円への引き下げなどと云うものは、本質的な意味を持ちません。現在の郵便貯金から民間への資金の移動などと言っていますが、尻抜けです。まずは、郵便局のシステムをしっかりとし、その前に、実際の貯金額が1000万円を超過している場合には政府保証も与えない事を言明し、身元の再確認を行い、もし複数口座が見つかった場合は、有無を言わさず国債へ転換し、同時に国税庁へ通知し、引き出しの一時凍結と国税調査を行う事を言明するだけでも、ある程度の効果があると思われるほどです。
 また、郵便局しか近くに金融機関が無いと云う方もいるのは事実です。700万円~1000万円の方は、遠くに預けるべきなのですか?本来は、1000万円超の口座もそうすべきでしょうが、金融機関が近くにないお陰で、こうした家族間での名義の貸し借りも行われていたのです。あるべきは、きっちりとした郵政の名寄せを行える状態にした上で、近くに金融機関がない方には郵便ネットワークに預けられる様にすべきではないでしょうか?これも私が郵政民営化を支持する理由です。本当に守るべきは郵政ネットワークですが、これが郵便局でなければならない理由もないと考えています。コンビニがその代替をしても構わないのです。その為の支出なら税金から行っても構いはしない、と考えます。

 この中途半端なマニフェスト案には、私は到底賛成出来ません。

 岡田代表は、直ぐそこに見えた政権の為に、組織防衛を政策の検討より優先した、としか思えません。
 これでは、私は、自民党に郵政改革をまかせて、民営化の道筋を付けた後で、民主党に細かな枝葉を整えて貰おう、と考えるしかないのです。直ぐそこに見えた政権は蜃気楼となり、岡田氏は代表を辞任する事になるのかも知れません。次期党首が不安です。小沢氏では、今までの勢いは持続出来るか、、どうか、怪しいものです。民主党は分裂するかも知れません。
 民主党は、前回の年金選挙のときに、間近の小さな改革は否定しました。しかし、大きな方向を示す事で勝利したのです。今回は、大きな方向を示す事は出来ておらず、目の前に小さな改革を提示しただけです。現在の民主党の衆議院議員には、労組系の議員は殆どいません(参議院には官公労を背景にした議員もいますが)。それでも、組織全体を守る事を優先した岡田氏を、私は支持出来ません。民主党は、このままでは、今回は負けても仕方ないと考えます。次の参院選挙までの2年間、自民党に政権をまかせたいと思います。その間に、小泉首相の思うところの改革を進めて頂きたいと思います(総裁の任期は来年までであり、後継者については変な人がまたぞろ出て来ないか、不安ですが)。
 2005年は、バブルの破綻からおよそ15年(数え方によっては、それより短い)を迎えようとしている時期です。同じ期間のうちに改革を大急ぎで進めなければならないと考えます。のんびりと待っている余裕はないのです。現在の郵政民営化法案は確かに二流品ですが、民主党にまかせて、更にいいものが実現するのか、甚だ不安です。このままでは、私は、小選挙区自民、比例区自民で投票する事になるでしょう。
 民主党結党以来、ずっと民主党に投票してきた私でも、そう考えるのです。

参考①:日本経済新聞2005年8月11日付朝刊第1面(一部抜粋)…実は民主党内は郵政民営化賛成派が少なくない。手を打たなければ賛否が分かれ、ハチの巣をつついたようになる。そう懸念した岡田克也代表は議論を避け、対決法案では必ず示してきた対案の提出を押しとどめた。逆造反なしに採決を乗り切った岡田氏は「出していたらこうはならなかった」と漏らした。

参考②:朝日新聞2005年8月14日付朝刊第2面(一部抜粋)…12日午後1時、衆院第1議員会館、岡田代表ら幹部が集まった。マニフェスト(政権公約)の詰めを行う場だったが、仙谷由人政調会長は声を張り上げた。「郵政を主張しなければ討ち死にだ。みんな国会に帰って来られなくなる」。岡田氏は「そんなことを言う場ではない」とかわしたが、党幹部たちの悲鳴は痛いほどわかっていた。
 反対派をたたき、総選挙を「小泉郵政改革」の一色に染め上げようとする自民党。民主党は郵政民営化を争点から外して身をかわそうとしたが、現場からは「それでは勝てない」と怒りの声がわき上がっていた。
 「毎日、郵政民営化に対する考え方を説明しろ、と支持者から迫られている」。立候補予定者からSOSの声が執行部に寄せられていた。
 若手の一人は支持者から来たメールの文面に暗然とした。「今回は小泉でやる。案もない民主党はやれない」
 仙谷氏を中心に突貫工事で民主党の対案づくりが続いた。中身がまとまり、仙谷氏の名前の文書を、全国の立候補予定者の事務所にファクスで送り始めたとき、日付は13日に変わっていた。
 文面は、このように書かれている。
 「民主党の郵政改革を強く訴えていただきたい」
 「民主党の郵政改革の方針は『徹底縮小論』。小泉氏の郵政民営化論はまやかしであり、絶対に反対である---と自信を持って言い切ってください」

参考③:亀井静香氏のかつての発言…「小泉はダメだ。自民党の名前で民主党の政策をやっている」

参考④:日本経済新聞2005年8月13日付朝刊第1面(一部抜粋)…郵政解散から一夜明けた九日。民主党は党内で取り組んできた年金改革案の肉付け作業を一時棚上げすることにした。
 「年金一元化」。昨年七月の参院選での民主躍進はこの旗印に負うところが大きかった。神通力は一年余りたった今も残っているだろうか。民主案は低収入層などへの年金財源の一部に消費税を充てると明記してある。この考え方について説明責任を果たそうとすれば、税率の上げ幅なども洗いざらい明らかにせざるを得ない。
 党内作業の中断の背景には、税負担を前面に出すことが選挙戦に有利に働くとは限らないとの判断があったと思われる。

参考④への私のコメント:中断が、いつまでなのか?選挙が目前にあるから、目前の課題に対処する為の一時的なものなのか?そうでないのか?が明らかにされておらず、判断の付けようがない。


 2005年8月14日のTV(局は忘れた)で、「岡田さんって、いつも、しかめっ面をしている。ニッコリ笑うとかの対応も必要ではないか?」と言っている熟年(と見えたが、実際の年齢は知らん)評論家がいました。
 岡田さんは、「ニッコリ笑」った方がよいのでしょうか?

 私は、そうは思いません。民主党は、今のところ、飽くまで挑戦者です。愛想を振りまかなくてもいいではないですか?私は、この熟年評論家の方がズレテイル!と思いました。今回、郵政民営化に反対して自民党から公認を受ける事の出来なかった候補者のポスターは、かなりのものが、意思の強さを表す為、「ニッコリ笑って」ではなく、「睨み付ける」形のものになりそうだとの事です。民主党も、それでいいのではありませんか?
 もっとも、それを支持するか、どうか、は別問題なのですが、私はニッコリ笑った顔が素敵だから投票に行こう、とは思わないでしょう。マーケット論で言えば、セグメントの特徴を掴み損ねた論の様な感じです。かつて、マイライン登録の際に、日本テレコムがCMで明石家さんまを採用して「日本で一番喋る人の…」なんてやって、結局、獲得数が一番低かった事がありましたね。あれこそ、特徴を掴み損ねた失敗例です。マイライン登録でNTTから変更しようとする人は、ある程度、特徴を自分で把握しようとする人達だったのに、特徴を訴えず、あんなCMをやってしまった。日本テレコムは実際はかなりお得なシステムだった。だからこそ、あんなCMで多くの人を引きつける戦略に出たのでしょうが、制度間の比較が面倒であったからこそ、特徴を分かりやすく訴えようとした他社に負けたのです。
 蛇足でした。


① テレビ各社の世論調査、日本テレビ、テレビ朝日、TV東京、いずれも小泉首相の支持率が50%超。郵政民営化の支持も同じく50%超。

② 小泉政権、衆議院総選挙後の特別国会で、優先民営化法案を再提出の可能性(TV報道…局は忘れた。観測報道と思われる)…衆議院選挙後の初めての国会(特別国会と呼ばれる)では、内閣は総辞職をし、国会は新たに(前と同じ人間でも構わない)内閣総理大臣を指名する(憲法70条、67条)。その際、小泉首相が再指名された場合、その郵政民営化法案を再提出するかも知れない、との観測報道。郵政民営化法案を否決した参議院に配慮して一部修正の可能性あり、との事。

私のコメント:特別国会での首班指名(内閣総理大臣での指名)は、衆参両院で行われるが、参議院が小泉以外を指名したら、面白い事になる。憲法67条に従い、両院協議会を開いても意見が一致しなかった場合は、衆議院の議決を国会の議決とするので、衆議院の指名のままになると思う(再度、衆議院での議決を求めていないから。再度、衆議院での議決をしたら、自民党から離反議員が出る可能性高し)。が、そうなると、参議院での離反議員は除名処分となる筈。すると、参議院は、与党が過半数を占める事の出来ない状態となり、途端に流動化する。これが政界再編の引き金になる可能性もある。

※本日は終戦記念日です。ポツダム宣言を受諾したのは、8月14日であり、ミズーリ号の上での降伏文書の調印日は9月2日であるから、8月15日の終戦の詔のアナウンスを終戦記念日とするのはおかしいとの意見もある様ですが、その当時の実感としては、8月15日こそが終戦の日だったのだと感じます。お盆とも重なり、日本国民の深く思いを致すべき日です(他にも、毎年、色々あるけどさ)。
 靖国神社への感想は、また後日書きます。私の基本的な考えは、閣僚や首相が個人として参拝するのは全く構わない。しかし、公人として参拝したり、曖昧なままで参拝するのは許せない。靖国神社は、ある年齢以上の人には戦死者を思うに素直に頭を垂れる事の出来る場所かも知れないが、宗教法人 靖国神社は、既におかしな方向に向かってしまった。靖国神社が九段下の地から出て行くか(補償が必要)、靖国を廃止(これが法的に可能かは不明)して、その地に戦没者追悼施設を新たに建立すべきと感じます。靖国に手を付けられないのなら、千鳥ヶ淵なり北の丸公園を利用すべきかと思います。顕彰ではなく、飽くまで、追悼の方向で。
 「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが言う様な、英霊を犬死にしないために歴史を書き換えるのではなく、彼らを含めた戦没者は犬死したのです。それに意味を与える為には、そこから私たちが反省し、新たな道を切り開くしかない、と感じています。それこそが彼らの思いに応える道であると信じています。「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーこそ、彼らの死を無駄にするものです。おまけに、私は自分の勉強してきた分野に於ける「新しい歴史教科書をつくる会」メンバーの恥知らずなまでの学識の浅さを知っています。私にとって、「新しい歴史教科書をつくる会」は死者を冒涜する者達でしかない。私の親族も靖国神社に祀られていますが、私は以上の様に考えます。


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