先ずは、この記事を。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140917-00000005-okinawat-oki
沖縄人350人(この選択で、本土由来の人がほとんどだった可能性は残るが)のDNA分析から導かれた結論の由。

 私は、極めて、穏当な結論だろうと考える。他の事実から推測出来る事を裏付けるものだと考える。他の事実とは、以下の様な事。

(1)先ず、沖縄言葉では、北をニシと呼ぶ。「いにしえ」に由来するそうだ。

(2)また、沖縄言葉では、母音は3つになるが、他の地域の例を見ても、時代の推移に伴い、母音が減る事はあっても、増える事は稀(関西言葉でも、奈良時代の母音は10個)。日本語の系列に連なる言葉を、南から来る人たちが話す理由は無い。歴史的な権力の推移で、住民の話す言葉が変わる事は歴史上あまた見られるが、沖縄にそうした経緯の痕跡が見つからない。

 台湾原住民とハワイ原住民の言葉は同系列で、海溝でプレートが潜り込んだ側に見られる火山前線に出来た島嶼に沿って移住したものと認められる。南側から来たのなら、この台湾原住民やハワイ原住民と同系列の言葉を話す筈。

(3)九州は、火山の破局的噴火に伴い、生物が1万数千年ごとに絶滅に近い事態を生じて来た土地。鹿児島県島嶼部や沖縄県北部は、この影響で、人類が絶滅した後に、移住したものと考えるのが妥当。今回のDNA解析結果も、それに何ら矛盾しない。
 (逆に言えば、九州では、今後、破局敵噴火で人類絶滅に近い事態を生ずる事は、十分考えられる。が、今は、「まだ」その兆候は無い)