別に中国の全ての都市をチェックした訳でも無いんだけど、北京の天安門広場を改めて確認したくて、Google Mapsを見てみた。最初、ヤフー地図で確認しようとしたのだけれど、検索で「天安門広場」と入れても、出て来なかった。

 で…出て来た天安門広場の地図を眺めていて、どうにも納得が行かなかったので、Google Mapsに表示を変えたところ…ますます混乱。何なんだ、これは?ってな感じ。暫く見ていて、やっと気づいたのは、Google Mapsの表示とGoogle Earthの画像が少しズレてる、って事。Google Mapsの表示は、Google Earthの画像に対して、東に600mほどズレてる。だから、一見して、混乱しちゃった訳。何故? もしかして、安全保障の為? ほとんど意味ないと思うんだが。


 天安門広場は道を挟んで、天安門の前にある。天安門てのは、紫禁城(現在の故宮博物院)の前にある門で、紫禁城の内堀のところにある、現在の「故宮博物院南門」から真っ直ぐ続く大通り(かつての北京の中心軸)の南端。現在は、ここに更に細い道路が設定され、両側に植樹されてるらしい。この大通りの西側には中山堂(孫文の記念館。中山は、孫文の号)を中心とする中山公園があり、東側には、北京市労働人民文化宮がある。
 天安門から大通りを挟んで南側に天安門広場があり、その南には、人民英雄記念碑があり、更に、その直ぐ南に、毛主席記念堂。この並びは、米国のWashington D.C.のホワイトハウスの南側に芝生の広場が広がり、そこの南端に(ホワイトハウスの真南ではない)にワシントン記念塔があり、湖(Tidal Basin)を挟んで更に南にJefferson Memorial、ワシントン記念塔の真西にLincoln Memorialて配置を思い起させるものでもある(ちなみに、その間には第二次世界大戦記念碑があり、その碑とLincoln Memorialの間は、池が繋ぐ)。Lincoln Memorialは、ポトマック川の畔(ほとり)にあり、Lincoln Memorialのポトマック川を挟んだ対岸は、アーリントン墓地だ。アーリントン墓地の北端には、合衆国海兵隊記念碑が現在は建ち、それはLincoln Memorialのほぼ真西に当たる。Washington D.C.の軸は、象徴的なものが並ぶ(Jefferson Memorialの南側のゴルフコースは私には意味不明だけどw)。
 北京も、中心軸は似た様なもの。天安門広場は人民英雄記念碑の前にある形となるけど、その西側は人民大会堂だし、東側は中国国家博物館(Washington D.C.でも、ワシントン記念塔の東側にはスミソニアン博物館などがある)。そして、何と言っても、北京では、紫禁城(故宮博物院)の西に広がる湖。元の時代に、最終的に海へと繋がる舟運の物流拠点として整備されたもので、北から北海、中海、南海。このうちの中南海の二つが、現在の中華人民共和国の実質的な政治の中心地。地図では、ただの公園であるかの様に緑色に塗られてるが…。

 こうした位置関係がGoogleの地図を見ただけでは、よく分からないんだよねぇ。ホントに、単なる安全保障上の理由なんだろか?

 なお、現在の北京は、天安門広場周辺を中心としての道路網が整備されていて、五重の環状道路が半径20kmを巡ってる。東京の環状道路網は、整備不充分で、同様の環状道路の整備された区間は、半径10km(半径10km程度に当たるのが、首都圏外郭環状道路)にも満たないから、この点では完全に東京は負けてる。
 東京の場合、鉄道網がそれを補ってる訳だが、中国で2014年1年間に開通した地下鉄区間の距離だけでも、日本の地下鉄の総距離を上回ってしまうんだから、少し前の感覚で中国を貶(けな)してるだけでは、現状認識に間違いが生ずる事になる。ドル換算では、中国のGDPは、既に日本のGDPの2倍程度になっている。日本の名目GDPは円換算では、1996年が最高で、既に縮んでいるんだし。尤も、実質一人当たりGDPは、失われた20年の間に、色んな国に追い抜かれながらも、着実に成長していた(つまり円換算の名目GDPの縮小は、人口減少に起因する)んだが、安倍政権になって、2015年は、もしかしたら実質一人当たりGDP、縮小したかも知れん(名目分の一人当たりGDPの成長より物価上昇率が上回った場合)。数値発表を戦々恐々と待っている状況。