国立科学博物館 筑波実験植物園には、絶滅危惧温室ってものがあり、絶滅危惧種が維持・管理されています。開園していても、寒かったりすると公開中止になる事もあるそうで、通常閉園時間帯より早く15:00には公開中止となる施設。今まで行った際には、「重要かも知れないけど、花が無い」って代物だったのです。これは、比喩の意味も籠めての記述。けれど、2018年2月18日、筑波実験植物園に行った際、花が咲いてました。依然、比喩として言えば「花が無い」状態のものでしたが。

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「どこに花?」って思われるかも知れませんが、右下に口を開けている茶色いのが花だそうです。よく見ると、右の葉っぱの下にも、もう一輪咲いてます。

 この日の見どころリーフレットに「これが花?皮細工のような不思議な花です」と書いてあったので、見つけられた次第。そうでなければ、見ていても花と思わなかったかも。

 ちなみに、この花は、熱帯雨林温室2Fにある、食虫植物のNepenthes ampullariaってウツボカズラ属の植物の花に似ているんですが、そちらと違って、コシノカンアオイ(越寒葵?ギフチョウ・ヒメギフチョウの食草だそうです。http://echigo-park.jp/nature/flower/data/12.html
https://www.hanasanpo.org/野山の花アルバム/ウマノスズクサ科/コシノカンアオイ/ 参照)の花には、水は溜まっていませんでした(尤も、この絶滅危惧温室は風なんかで展示場所の育成ポットが倒れている事も多く、この日、風が強かった所為で、このコシノカンアオイのポットも倒れていたので、中の液が出てしまった…て可能性も全否定は出来ませんが、液らしきものは、「全く」見えませんでした)。

 これが、食虫植物のNepenthes ampullaria。下にあるのが花。2018年1月下旬撮影(2018年2月18日にも同じ様に咲いていましたが、画像は、こちらの方が分かり易いので)。
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葉っぱは隣にある、別の食虫植物のものです。

上から。落ちた虫を溶かす為の液が溜まっているのが判ります(透明な液体と不透明な液体の差は不明。匂いも嗅いでいません。不透明な液体は、未成熟と見られる赤っぽい花に多い様です)。
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ウツボカズラ科(Nepenthaceae)の食虫植物は、液を溜めているものが多い様に感じます。