<前月分>

2019年12月に訪問した展覧会、美術館、博物館など【実績】
https://reywa.blog.fc2.com/blog-entry-5317.html

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<凡例>

 表示の順序は、私の評価の高い順。但し、ツイデで見た同じ館もしくは近所での展覧会は、付属たる展覧会の評価に関わらず、主たるものに近い並びに置く事にする。

○=実際に見て来たもの(そのときの全精力を用いて鑑賞したと言えるもの)
●=実際に見て来たもの(一応全部を見たが、時間に追われ、説明の一部<外国語部分など>を端折ったり、疑問を残して先に進んだり、概略を鑑賞する事で先に進んだもの
▼=実際に見て来たが、時間の関係などで、展示作品の一部の鑑賞に留まったもの

 上の○のものに関して、

◎=行って来た結果、「行って良かった」と感じたもの
■=行って来たが、金銭と時間の支出に見合うものではないと感じたもの

 月初時点で使用を開始していた「ぐるっとパス」は無い。購入在庫も無く、使用を開始するには、新規購入するしかない。新規購入には、中目黒の金券屋(通常、店頭在庫は1セット)が好都合なのだが、スケジュール上、上手く組み込めるだろうか?

文字色を青としたものは、本当に素晴らしく、2019年のベスト10候補として考えられるもの。
文字色を水色としたものは、上記の青色レベルと同等のものと考えるが、様々な理由により、私の心を「動かす」にまでは至らなかったもの。
文字色を緑色としたものは、ベスト10とかの評価付けと関係無く、素晴らしいと感じ、他人様にも勧めたいと思ったもの。

この文字色のものは、見に行く価値が無いと思ってしまったもの。


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4日間、実質5展。鑑賞料としての支出3,400円(先行購入分を組み戻し)。


○◎横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館 ルノワールとパリに恋した12人の画家@横浜美術館
 https://artexhibition.jp/orangerie2019/
 会期:2019年9月21日~2020年1月13日(10:00~18:00。木曜日休館) 1,500円(本来、当日券は 1,700円だが、会期開始後、金券屋で前売券を先行購入していた)
…鑑賞時間 2時間55分。館の前にチケット購入の長い列が出来ていたのだが、私はチケットは先行購入していたので、全く並ぶ事無く入場出来た。
 オランジェリー美術館のJean WLTER & Paul GUILLAUME Collection(この両者を繋ぐのは、前者を前夫とし、前夫の没後、後者と結婚したDomenica夫人=Juliette Marie Léonie Lacaze)。国家としてのフランスが、そのコレクションを買い上げたもの。このコレクションを構成する146点中、69点を展示しているのが、今回の展覧会。オランジェリー美術館の改修の機会を捉えての開催の由。
 「ルノワールと…」と題されているが、ルノワールに1室がまるまる当てられているし、ルノワールに関して最良の部類の作品で構成されているにしても、展示作品中、最多の点数を占めるのはアンドレ・ドランの13点であり、ルノワールは8点に過ぎない。作品点数で言えば、他に8点展示されている作家として、シャイム・スーティンもいる。要するに、コレクションから13人の作家に焦点を当てて展示しているのだが、展覧会の題名がミス・リードを生んでいる様に思えてならない。
 オルセー美術館とオランジェリー美術館の運営主体が統合されているのを知った。


○◎横浜美術館開館30周年記念/横浜開港160周年記念 横浜美術館コレクション展「東西交流160年の諸相」@横浜美術館
 https://yokohama.art.museum/exhibition/index/20190921-543.html
 会期:2019年9月21日~2020年1月13日(同上) 上記チケットで入場(単独入場なら、500円)
…鑑賞時間 3時間10分。横浜美術館の所蔵作品展を、これだけの時間を掛けてじっくりと見たのは初めてだったかも知れない。


○◎ハプスブルグ展―600年にわたる帝国コレクションの歴史@国立西洋美術館
 https://habsburg2019.jp/
 会期:2019年10月19日~2020年1月26日(原則 09:30~17:30。金土は~20:00。月曜日休館) 1,600円(本来、当日券は 1,700円なのだが、ネット上にある割引券を提示して100円引きに)
…鑑賞時間 3時間50分。チケット購入の待ち行列が30分。上野駅構内のチケット売り場は、ほとんど並んでいなかったのだが、そこでは割引が受けられないので、館の前に。30分で100円を稼いだ形。なんと低い時給か…。 
 素晴らしい作品も並んでいるのだが、いかんせん私の嗜好とは ズレているので、そんなに心を動かされる事も無く…。
 同じ日に所蔵作品展の方には入場せずに帰って来てしまった。


○◎北斎没後170年記念 北斎 視覚のマジック 小布施・北斎館名品展@すみだ北斎美術館
 https://hokusai-museum.jp/modules/Exhibition/exhibitions/view/742
○前期:2019年11月19日~2019年12月15日(09:30~17:30。月曜日休館) 0円(本来 当日券は 1,200円のところ、私は年間パスポート購入済み故、追加支出無しで入館)
○◎後期:2019年12月12日~2020年1月19日(09:30~17:30。月曜日休館) 0円(同上)
…鑑賞時間 2時間40分。

「ポーランドと日本」紹介パネル展示@すみだ北斎美術館
 https://hokusai-museum.jp/modules/Event/events/view/1921
 会期:2019年11月8日~2020年3月31日(同上) 無料
…鑑賞時間 7分。2回目の訪問。展示パネルは全て見終える事となったが、前回の訪問時のパネルと合わせて、統合して理解出来たか?と言えば、疑問。


特別公開「高御座と御帳台」@東京国立博物館(本館1F 特別4室・5室)
 https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1994
 会期:2019年12月22日~2020年1月19日(09:30~17:00・金土は~21:00。月曜日&2019年12月26日~2020年1月2日は休館) 無料
…入場待ち行列(1回目)20分、鑑賞時間 約20分(1回目)+5分(2回目。18:00以降)=計 約25分。
 これを無料として無料パスを携行させているが、これが取り外し可能な代物であるため、有料入館が非常にイイカゲンな事態となっていた。私は、年間パスポートに相当するメンバーズプレミアムパスで入館していたので、無関係ではあったが。

特集「博物館に初もうで 子・鼠・ねずみ」@東京国立博物館(本館2F 特別1室・2室)
 https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=10324
 https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2000
 会期:2020年1月2日~2020年1月26日(09:30~17:00・金土は~21:00。月曜日&2019年12月26日~2020年1月2日は休館) 0円(年間パスポートに相当するメンバーズプレミアムパスで入館)


○◎芹沢銈介の装幀@我孫子立白樺文学館
 https://www.city.abiko.chiba.jp/event/shiseki_bunkazai/shirakaba/tenji/tennjijyouhou.html#cms014A8
 会期:2019年11月27日~2020年1月26日(09:30~16:30。月曜日休館) 300円
…鑑賞時間 1時間15分+海野 雅央・編著「芹沢銈介の三十六通の手紙(式内潔眞宛)」(2018年)を通読 30分。
 「芹沢銈介」の展示としては全く不充分なものだったが、今まで繋げて考えた事の無かった、白樺派と民藝運動を、柳 宗悦を軸に一繋がりのものとして見ると言うのは、今まで見えていなかったものを明らかにしてくれた。そして、柳宗悦の白樺派としての活動と、民藝運動の結節点を考えるときに、我孫子の地が明確に立ち現れて来るのは興味深かった。
 我孫子市立白樺文学館の前にある、志賀直哉邸跡(書斎は復元)も見て来た。
 日本オラクル初代社長・会長の佐野 力氏の資金で建てられたものが、現在では我孫子市に寄贈されて、市立となっている施設。