中国・武漢(英語表記では、Wuhan)発の新型肺炎(コロナウィルス)は、野生生物を宿主としていたものが人間に広まった(変異した)ものとされているけれども、その発生源は武漢華南海鮮卸売市場(https://ja.wikipedia.org/wiki/武漢華南海鮮卸売市場)とされている。内陸である武漢に、何故、海鮮市場があるのか、よく判らないけれど、日本で言う海鮮と中国で言う海鮮て違うのかも知れない。例えば、日本で言う杉って漢字は中国にもあるけれど、日本の杉は日本の固有種であって、中国には無い!(事実。中国で言う杉は、日本では広葉杉=コウヨウサンて言われるもの)って事みたいに。
 引用したwikipediaの記述を見ると、様々な野生生物の取引が行われている様であり、パリにあるジビエ市場の中国版(恐らく、規模も種類もパリを遙かに超えるものだろう)と考えればいいのかも知れない。

 で、武漢は湖北省(ここでの湖は洞庭湖。英語表記では、湖北は、Hubei)だけれど、湖北省長の王曉東(Wang Xiaodong)氏の記者会見映像が民放のニュースで流れていて、笑ってしまった。最初、「湖北省では、108億枚のマスクを準備している」と言ったものの、そこで横から訂正が入り「18億枚」だったかになり(数値の記憶が曖昧だったが、https://www.afpbb.com/articles/-/3265452 の記事で補強。但し、この記事、訂正回数を「3度」としているなど、イイカゲンさも見える。「生産枚数」としているのも疑問)、その後、再度訂正、「108万枚でした、桁が違ってました」(108億枚と108万枚の数は、しっかり記憶に残ってる)てなもの。

 「まるで安倍(晋三)じゃん」って思った訳だが、108億枚がいかにスゴイ数値かって言えば、この枚数は日本で1年間に生産されるマスクの枚数の2倍超だって事。手術などでない日常の場でマスクが常用される日本だが、その年間生産枚数は約55.38億枚。さすが「白髪三千丈」「南京事件犠牲者100万人」の国だと感心はするものの…呆れてしまう。

 でも、この枚数は、それなりに…と思ったら、こんなニュースも。

 https://rocketnews24.com/2020/01/27/1326497/

 イトーヨーカドーが中国の要請に応えて、マスク100万枚を送った、て話なのだが、契約がはっきりしないままで現物が先ず動く、日本企業らしい動き。「契約がはっきりしないままで現物が動く」(現物が動いた後で、契約条件が変更され得る)ってのは、日本の取引の特殊性で、SAPなどの基幹システムが日本に導入されるに当たって、非常に困っていた点。これも、少し笑ってしまう。「笑えないレベル」の大きさで、これが行われてる、って事に。

 だが、この108万枚のうちの100万枚分は、イトーヨーカドーの送付したもの??

 なお、先の55.38から億枚から計算すると、100万枚は、単純に365で割った場合の日平均生産数1,517万枚の6.5%に相当する。先のhttps://www.afpbb.com/articles/-/3265452 で武漢でのマスクの生産枚数が108万枚としているのは、1日当たりの数値とすると、いかに中国の人口が多いとは言え、マスクを常用する層が薄いと思われる武漢では多過ぎる値。武漢周辺の人口は数百万人程度だろう 1,000万人超のレベルでしかない から。年単位の生産数とすれば、ここで出して来る意味が無い。日本からの受注生産が多い、とか、武漢周辺が中国でのマスクの一大生産地である、って可能性もあるが、やはり「生産枚数」てはなく、「準備している枚数」が妥当に思える。とすれば、マスク着用での外出を義務づけたとされる武漢にあって、準備枚数としては,、一転し「少な過ぎる」と評価せざるを得ない数となる。


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<2020年1月30日追記>

どうやら、王 暁東・湖北省長は「マスクの年間生産量が108万枚」と発言していたらしい。これでは、1,000万人超の武漢周辺の人口に較べ、生産量は「圧倒的に不足」しているではないか。どうして、これで「安心」出来るのか、頭の構造を疑う。何も考えていないらしい(まあ、「年間生産量108億枚」であれば、少しは安心出来ていたんだろうから、事実に基づいていない行政、口先だけで、実際には動いていない行政、って事なんだろう)。安倍晋三みたいなヤツだ。
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/新型肺炎は人災、「習近平に追従」で出世の弊害露呈/ar-BBZoMcP?ocid=spartanntp