2020年月3月30日20:00~、小池 百合子・東京都知事の記者会見が予定されていたのだが、これが20:30を過ぎても始まっていない。
 考えられるのは、

(1) 小池百合子・東京都知事の体調不良
(2) 対策の決定に伴う遅れ(重大発表になる可能性)
(3) 本日の確認された患者数が13名と少なかった事からの戸惑い

のいずれか。

 …と思っていたら、始まった。(1)に関しては、小池百合子の感染発表となるかと思ったものの、そうではないらしい(記者会見の最後の方で、「大丈夫か?」と思う様な、女性の咳が聞こえていたが…)。

 残るは、(2)か(3)だが、同じ事を巡るもので、一つの事とも言える。が、(2)の可能性をも考えて見ていた(ヤフーなどでは、テレビ東京経由でLIVE配信されているし、NHK総合TVは番組を打ち切って中継した)ものの、内容からすると、(3)の可能性が高い。

 そして、小池都知事は、記者会見の開始時刻の遅れについて、「今までは定時に発表していた」が、「感染者数の増加に伴い、行動履歴(と云う言葉は使っていなかったが)の確認に時間が掛かる様になった」と説明していた。

 都知事の後に続く説明・質問の中で、

(A) 明確な感染経路が判らない感染者が多くなっており、(共通する行動履歴から)夜の行動(性風俗店と云う訳ではなく、接待飲食店の業態。レストランと云う訳ではない)で感染したと疑われる例が多くなって来ている。感染者確認総数の約3割。夜のカラオケやライブハウス、バーやナイトクラブ、酒場など。今のところ、性風俗店からの感染は確認出来ない(他府県では感染例あり)し、パチンコやレストランも今のところの感染事例には含まれていない。
(B) 行動確認(積極的疫学調査)に協力して貰えない感染者も多くなって来ている。
(C) これからの予想感染者数確認数(これに合致した結果であるならば、都の予想しているシナリオの範囲内)
(D) 本日の感染者数確認数は13名と今までと較べて少ないが、これは検体の収集が日曜日に掛かる事で、感染者外来が縮小している事により、母体としての検体数が少なくなっている故と推測される。
(E) 現時点では、指数関数的な感染爆発(爆発的増加)の兆候はあるが、爆発的増加には至っていないとの認識

などの事を言っていた(私の要約)。

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 私は毎日の記者会見を毎回毎回、今回の様に全てを見る様な事は無かったので、今までと比較する事は出来ない。だが、「病床数4,000床を確保する」旨、話していた。現時点で500床を確保との由。4,000床の内訳は、既存の東京都内の病床11万床の中から日々のオペレーションの中で割いて行くもので、重篤・重症が700床、中等症が3,300床(当然の事ながら、軽症は入院対象としない、って事だろう)。

 しかしながら、この「500床」てのは、オペレーションの中で生み出した数(質問の中での発言から)であって、通常体制の感染症対応床数は、既に超えている。NHK総合テレビ2020年3月30日18:19頃の首都圏ニュースの画面。
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 右側の縦の項目の項目名が見難いが、「残」。この表からは、東京都の入院者数が従前用意していた病床数を上回っている事が判る(現在は、500床。なお、この東京都の、予め用意してあった感染症対応数については、私は別のソフトから181床と認識していたが、乖離が存在する)。と同時に、全ての感染者を入院させている訳でもない事も判る(感染者数-対応ベッド数-残、の計算結果が入院していない感染者の数)。

 私は相模原中央病院での臨床経過についての論文をウェブで読んだ事がある(スマホで全文を読んだので、URLが残っておらず、URLを引用できない。ちなみに、そこに辿り着いたのは「はてなブックマーク」から)。外科や整形外科に特化し、感染症に対応する診療科を持たない、この病院で、他の感染症科を診療科として持つ周辺病院に転院を断られながら、いかに対応したのか、の経過が対応した医師らの手で論文としてまとめられている。その論文を読んで、手探りながらも、その手厚い対応に感嘆してしまった。確立された対策が無い(ワクチンが無い、など)事は、「何もしないで様子を見るしかない」と同義ではない。ワクチンカクテルでの対応など、出来る限りの対応はしている。私は、こうした対応があるからこそ、何とか死亡例が今の数で収まっているのだ、と感じている。治療と言うが、本来、個人がその防御機能などで快癒(もしくは死亡、もしくは後遺症を残して回復、もしくは寛解)するのであって、医学的治療だけ独立して治癒に至る訳ではない。その基本的な事を再確認させてくれる。

 であるならば…感染者数が増加して行くにつれて、ある程度を境にして、死亡率は上がる事になる(手が回らなくなる故)。この事を肝に銘じて、感染しない様に、感染を拡大しない様に、出来るだけの事をする他ない。

 なお…「積極的疫学調査に協力して貰えない例が増えている」って事は、「何か隠したい事がある」者、もしくは「感染拡大を阻止しようと云う気も無い『態度の悪い奴』が感染者に含まれている」事を意味している。この様な者の中には、性風俗店などからの感染も含まれているかも知れない。

 最後に。東京都の発表する感染者数は、感染者の全てではなく、「氷山の一角」である事は、今回の記者会見でも明確に認めていたのを書き漏らしてはならないだろう。