TV朝日の予想数値です。当初、20:00現在は自民党303と出ていたと思いますが、その後変化した様です。2回目の数字(20:10頃)。
 TBSは、自民党307と云う数字を出してます。

()内は、公示前勢力です。また、このブログのレイアウトには2つ以上のスペースに対して、TRIM命令(空白を詰める)が使われている様ですので、レイアウトを整える為、「…」を使います。

………TV朝日……TBS(22:37)…現実の結果
自民党 304(246) 308…………………296
公明党…33 (34)…29………………… 31 
民主党 104(177) 104…………………113
共産党…10…(9)… 8……………………9
社民党… 8…(5)… 7……………………7

TV朝日の予想では、旧・自民、郵政民営化反対派 16(37)…国民新党 3(4)、新党日本 1(3)
TBS(22:37)では、国民新党 3、新党日本 1、その他 20

現実の結果は、国民新党 4、新党日本 1、大地 1、無所属 18、計 24でした。

 自民党は歴史上最多獲得議席となるとの予想でしたが、僅かに及びませんでした。今までの最高は、1988年中曽根内閣時の300議席ですが、このときの衆院の定数は512だったのに対し、現在は480です。歴史的圧勝であった事は間違いありません。
 公明党は、埋没し、現議席34から議席を10%近く減らしました。

 民主党は、2000年127、今回の公示前勢力177だった訳で、いままで一度も選挙で議席数を減らした事の無い政党だった訳ですが、今回初めて「負けた」、それも惨敗となった訳です。

 自民党は、衆院では単独過半数を遙かに超える議席を得る事になる訳ですが、参院での勢力がありますので、公明との連立を解消する事は無いと考えられます。すると、自民+公明(327議席マイナス議長1議席=326議席)で、衆院の2/3(320議席)を超えますので、例え参院で法案が否決されようと衆院単独でもう一度可決してしまえば法案を成立させる事は可能となります。この為、今後2年間は、参院の現実の政治力は大きく削がれる事になります。もし参院で郵政民営化法案に反対票を投じる議員がいた場合、遠慮なく除名される事になります。参院は、現実に何の影響力も無くなってしまったのですから。一方、衆院は、解散を極度に嫌う体質となり、恐らく次の衆院総選挙は、2009年8~9月まで無い事となるでしょう。4年後、また暑い季節に衆院総選挙が行われる事になります。つまりは、自民党を割る様な対決が再び起こらない限りは、政権交替は、少なくとも、2009年夏まではあり得ない事となります。それと共に、小泉首相の力はカリスマとしての圧倒的な力を持つに至ります。恐らく、自民党内からは総裁任期延長論が出て来ると共に、抵抗勢力としてのラベル貼りを怖れての改革の振り子に大きな弾みが付きます。もし、今後、自民党が改革に内実の無い事を行ってしまい、国民の失望を買った場合は、2007年参院選は一転して民主党の圧倒的勝利が予想され、衆院・参院の捻れが生まれる事になります。が、衆院で、自公は2/3を占めますので、参院がどうであれ、自公連立政権は2009年まで続くと予想されます。
 その前に、民主党が分裂の危機に面する可能性も大きいと思います。もし、民主党が党内に論争を起こす事が出来なければ、そして、それを統合出来なければ、民主党は消滅するかも知れません。

 今後の予想については、このブログ内の記事「今後の政治の動きの予想(2005~2009年)」
http://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/10781959.html
にこの記事の後半と同じものを独立させました。

参考①:このブログ内の記事「【参考資料】日経新聞予想:衆院選後のシナリオ」
http://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/10300995.html
参考②:このブログ内の記事「【妄想】今後の道筋…自公で2/3以上の議席を獲得した上、改革を進めるか、民主党政権になったときしか、政権は安定しない!」
http://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/9454252.html
参考③:首都圏も大幅後退、民主に衝撃と失望…再建の道険しく
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050911-00000223-yom-pol
参考④:朝日新聞2005年9月12日付朝刊第7面、蒲島郁夫・東京大学教授(政治学)の論述から一部抜粋。
 自民党は300近い議席を得たと同時に、大きな重荷を背負った。次の選挙でこれ以上の成果は望めない。首相は今回の選挙で任期中の実績が問われる「業績投票」をひたすら避けたが、次の首相は実績が厳しく問われることは間違いない。そこに民主党の可能性が存在する。